英語を勉強していると、「どうしたらもっと自然な英語を話せるだろう?」と考えることがありませんか?
実は、ネイティブスピーカーが英語学習者の表現に思わず驚く瞬間があります。これは「すごい!」という感心から、「え?」と思わず困惑してしまう場面までさまざまです。
この記事では、ノンネイティブがネイティブに良い印象を与える瞬間と、少し不自然に感じられてしまう瞬間を解説します。
また、ネイティブスピーカーに「おっ!」と思わせるフレーズや発音のコツも紹介します。上手に使えば、相手に良い印象を与えられるかもしれません!
良い意味で驚く瞬間

スラングやイディオムを自然に使いこなすとき
スラングやイディオムをうまく使いこなすと、ネイティブスピーカーから感心されることが多いです。ただし、これらの表現は少しコツがいるため、場面やニュアンスを把握して使いましょう。
使いこなすとネイティブっぽいスラングをいくつか紹介します!
I’m down for that.
「それに賛成!」
これはカジュアルな同意の表現で、ネイティブスピーカーはよく使います。たとえば「週末に映画に行かない?」に対して「I’m down for that!」と自然に言うと、「この人は英語が本当に自然だ!」と感心されるかも?
That was a close call!
「危機一髪だったね!」
ギリギリのタイミングで何かが成功したときに使います。たとえば、車が危うく接触しそうな場面で「That was a close call!」と言えば、ネイティブが「そうそう、それ!」と感じます。
It’s not my cup of tea.
「あまり好きじゃない」
こちらもノンネイティブスピーカーは「私のお茶カップじゃない?」と混乱してしまいそうですが、ネイティブにとっては自然な表現。好みや趣味について話すときに自然に使えるフレーズです。
たとえば「この映画はちょっと違うかな…」というときに 「This movie isn’t my cup of tea.」と言えば、流暢でネイティブらしい印象を与えます。
自然なイントネーションや省略音を使う
You’re coming, aren’t you?
「あなたも来るんだよね?」
このような付加疑問文では、前半は普通の肯定文と同じように読み、最後を軽く上げることで、英語らしいイントネーションになります。ネイティブには自然に聞こえ、「おっ、この人上手だな」と思われやすいです。
I’m gonna grab some coffee.
「コーヒーを買いに行ってくるね」
Do you wanna watch a movie tonight?
「今夜映画を観ない?」
Gonna や wanna などの短縮表現を使うと、英語をよりカジュアルで親しみやすく響かせる効果があります。
たとえば、「I’m going to go to the store.」を「I’m gonna go to the store.」とカジュアルに言い換えることで、よりリラックスした英語のリズムに聞こえるでしょう。
多義語を上手く使う
I’ll catch you later.
「また後でね」
Catch には「捕まえる」だけでなく、「会う」や「話す」という意味もあります。そのため、このような文が日常会話で出てくると、ネイティブスピーカーにも自然に伝わりやすいでしょう。
I’m all ears.
「聞く準備ができているよ」

All ears は直訳すると「耳だらけ」という奇妙な表現ですが、「しっかり聞いているよ」という意味で、相手の話に興味を持っている時に使います。これを理解して使うとネイティブからも「話をよく聞いてくれている」と思われ、好印象を与えられますよ。
困惑してしまって驚く瞬間
フォーマルすぎる言い方をカジュアルな場面で使う
カジュアルな場面で、少し硬い言い方や表現が飛び出すと、ネイティブが驚くことがあります。会話の目的がフレンドリーであるにもかかわらず、過度に形式ばったり、言葉が難解になったりすると、不自然に思われるかもしれません。
I am terribly sorry to disturb you, but could you please…
「お忙しいところ大変恐縮ですが…」
丁寧な表現ですが、日常的なお願いをするにはやや硬すぎる印象を与えます。カジュアルな場では、シンプルに「Sorry to bother you, but could you…?」と言う方が自然です。
The road was icy; thus, driving conditions were dangerous.
「道路は凍結していました。したがって、運転の状況は危険でした」
どちらかというと書き言葉として使われることが多いので、thus や therefore を多用するのも不自然になります。フォーマルな英語を意識して「したがって」や「ですので」といった表現を多用すると、日常会話では少し不自然で、ネイティブはかえって驚いてしまいます。カジュアルなシーンでは、「So…」で十分です。
間違ったスラングやイディオムの使用
スラングやイディオムを覚えたばかりの頃、意味を正確に把握せずに使ってしまうと、ネイティブが「ん?」と感じることがあります。
I’m cool as a cucumber.
「とても冷静だよ」

「as cool as a cucumber」は間違いではないイディオムですが少し古い表現で、あまり日常的には使われません。たとえば面接の話題で「緊張している?」と聞かれて「I’m cool as a cucumber」と答えると、文脈から外れているように聞こえる場合があります。そういった場合は、シンプルに「I’m feeling pretty calm.」でも十分です。
It’s raining cats and dogs.
「土砂降りだ」
Cats and dogs(土砂降り)というイディオムを覚えたので使いたいと思うかもしれませんが、普通の小雨のときに使ってしまうと不自然です。このフレーズは本当に強い雨のときだけに使うべき表現だからです。
小雨の場合は「It’s drizzling」や「It’s sprinkling」などの表現が適切です。
不自然な文法や直訳表現
教科書や辞書で学んだフレーズをそのまま使ったり、日本語から直接翻訳したりすると不自然な表現になりがちです。
Can you hang out with me together?
自然な言い換え: Can you play with me?
「私と一緒に遊ばない?」
「一緒に」という意味で together を追加していますが、with me だけで十分に意味が通じるため不自然になっています。Together は不要です!
I have a good condition today.
自然な言い換え: I’m feeling good today./I’m in good shape today.
「今日はコンディションが良いよ」
「コンディションが良い」という意味を伝えようとして直訳していますが、英語では good condition は物に対して使うことが多く、健康状態や気分には feeling good や in good shape の方が自然です。
ネイティブに「おっ!」と思わせるコツ

最後に、ネイティブスピーカーに「おっ!」と思わせるフレーズや発音のコツをいくつかご紹介します。これらをマスターすると、より自然で流暢な印象を与えられるはずです!
スラングやカジュアルなフレーズを使う
スラングやカジュアルな表現は、会話の中で上手に使えると一気に自然さが増します。特に、ネイティブが日常的に使うシンプルな表現を覚えておくと便利です。
What’s up?
「調子どう?」
使いやすく、友達や同僚との挨拶としてぴったりです。さらに自然にするために、「Hey, what’s up?」と軽い感じで言ってみてください。
自然なイントネーションやリズムを意識する
英語では、イントネーションやリズムがとても大切です。言葉の抑揚や音の流れを自然にすることで、スムーズに聞こえるようになります。
前半で紹介したように、疑問文のイントネーションを上げることは基本です。肯定文と同じようなイントネーションだと伝わりにくいでしょう。
また、英語には「gonna」「wanna」「kinda」などの縮約表現が多く、会話の中で使うとリズムが自然になります。
よく使われるイディオムをマスターする
イディオムは英語特有の表現で、これを自然に使いこなすとネイティブのように聞こえます。以下は、会話でよく使われる表現です。
Hit the nail on the head(的を射る)
何かについて正確に言い当てたときに使います。
You really hit the nail on the head with that comment!
「その意見は本当に的を射ているね!」
Piece of cake(簡単)
これもネイティブが日常的によく使うフレーズです。「簡単だよ!」と言いたいときに使います。
Don’t worry about the test; it’s a piece of cake!
「心配しないで、テストは簡単だよ!」
ネイティブっぽい発音を意識
発音が少し変わるだけで、自然な英語に聞こえることが多いです。特に、以下のポイントを意識するとスムーズに聞こえますよ!
LとRの発音を区別する
日本人にとって少し難しい「L」と「R」の音ですが、これをしっかり区別するとネイティブスピーカーに伝わりやすくなります!
たとえば、light(ライト・軽い)と right(権利・右)は似ていますが、Lは舌を歯茎につけて音を出し、Rは口の中で舌を浮かせて音を出します。
Th音をしっかり発音する
Think や that など、th音を含む単語は意識して発音しましょう。Th音は、舌を軽く歯の間に出して発音します。この音を正しく発音できると、それだけで非常に自然な印象を与えられます。
フレンドリーなリアクション表現
英会話では、相手の発言に対するリアクションも会話を盛り上げるために重要です。自然なリアクションを身につけると、よりネイティブに近づきますよ!
No way!
「信じられない!」
驚いたときや信じられない話を聞いたときに使う表現です。「Really?」と合わせて使うと、より自然な驚きが表現できます。
You’ve gotta be kidding me!
「冗談でしょ!」
信じられないような話に驚いたり、ありえないと感じたりしたときに使います。たとえば、「昨日宝くじに当たったんだ!」に対して、「You’ve gotta be kidding me!」と返すと、カジュアルで驚きを表現できます。
コツを押さえて自然な会話を目指そう!
いかがでしたか? ネイティブに驚かれるポイントを知っておくと、自分の英語がより自然になり、相手と円滑にコミュニケーションがとれるようになるはずです。
今回紹介したような、良い意味で驚く瞬間のポイントを参考にして、練習をしてコツを掴んでいきましょう! コツさえ掴めば、さらに自然でフレンドリーな英会話ができるようになるでしょう。
今回の記事を参考に、少しずつ練習して、ぜひ「おっ!」と思わせる英語を身につけてくださいね!
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