
海外に長期滞在したいけど…
ワーキングホリデーと旅行、どっちがいいんだろう?
そんなふうに思ったことは、ありませんか?
私は29歳でカナダ、ドイツのワーホリを経験しました。
今回は、多くの方から質問をいただく「ワーホリと旅行の違い」について、実体験を交えながら詳しく解説していきます。
この記事を読めば、以下のことが分かります!
- ワーホリと旅行の本質的な違い
- 滞在期間やビザの違い
- 必要な費用の具体的な比較
それでは、早速みていきましょう!

ワーキングホリデーと旅行の違い

目的の違い
ワーキングホリデーは「働きながら異文化体験をする」ことが主な目的です。一方、旅行は「観光や休暇を楽しむ」ことが中心となります。

私がカナダでワーホリをしていた時は、トロントのフライドチキン屋で働きながら現地の友人たちと交流を楽しむという生活を送っていました。
観光旅行では決して味わえない、地域に溶け込んだ生活を経験できました!
ドイツには、結局住みついてビザも変更し、2年半以上滞在しました。
法的な違い
最も大きな違いは「就労可能かどうか」です。
【ワーキングホリデー】 | 【旅行(観光ビザ)】 |
現地での就労が可能 学校への通学も可能 基本的に18~30歳までの若者が対象 国との協定に基づく特別な制度 | 就労は基本的に禁止 観光目的の滞在のみ可能 年齢制限なし 一般的な入国制度 |
ワーホリと旅行の期間とビザを解説
ワーキングホリデービザの期間
ワーホリビザの有効期間は国によって異なりますが、基本的には1年間の国が多いです。詳しくは、こちらのワーホリに関する記事にまとめました。
観光ビザでの滞在可能期間
観光ビザでの滞在期間は国によって大きく異なりますが、一般例を以下に挙げます。
- 欧米諸国:通常90日まで
- 東南アジア:1530日(国により異なる)
- カナダ・イギリス:6ヶ月

カナダは半年しか滞在しなかったので、観光ビザでも良さそうでした。…いや!ダメですね。観光ビザでは、就労はできません。要注意です!
海外旅行とワーホリの費用を徹底比較
普通の海外旅行と比べて、ワーホリはどのくらいお金がかかるのか気になりませんか? ここでは、海外旅行とワーホリの費用を徹底比較していきます。
必要な初期費用
まず、海外に行くには出発前にかかる初期費用が必要です。
✅ 海外旅行の場合
短期の旅行なら、初期費用は比較的シンプルです。主に以下の費用がかかります。
- 航空券代(片道or往復)
- 宿泊費(予約分)
- 旅行保険(加入する場合)
- 現地での交通費や観光費用
期間や行き先にもよりますが、1週間の旅行なら 20〜50万円 が目安です。
東南アジアならば、もっと安くなりますね! 今はLCCも増えてきているので、日本→バンクーバーもZIPAirでかなり安くなります。
✅ ワーホリの場合
ワーホリは1年ほど滞在することが前提なので、初期費用もやや高めになります。
- 航空券代(片道または往復)
- ワーホリビザの申請費用(国によるが数万円〜10万円ほど)
- 海外保険(1年間分)
- 最初の数週間の宿泊費
- 現地での生活費(仕事を始めるまでの資金)
ワーホリの初期費用は、国によって異なりますが、一般的に 30〜70万円 ほど準備するのが安心です。
ちなみに、カナダのワーキングホリデー(ワーホリ)の申請費用は、2025年2月時点で、364.75カナダドルです。(IECプログラム参加費179.75カナダドル、ワークビザ申請料100カナダドル、バイオメトリクス費用85カナダドルの合計)
ドイツは申請料は不要でしたが、保険の契約と、残高証明の提出も必須でした。
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滞在中の生活費

滞在中の生活費も、海外旅行とワーホリでは大きく異なります。
✅ 海外旅行の場合
短期の旅行なら、1日あたりの生活費は高くなりがちです。
- ホテルやAirbnb:1泊 5,000〜20,000円
- 食費:1日 2,000〜10,000円(外食メイン)
- 交通費:1日 1,000〜5,000円(観光による)
- 観光・アクティビティ:1回 5,000〜20,000円
旅行期間によりますが、1週間で 10〜30万円 ほどかかることが多いです。ゲストハウスでドミトリーなどを利用すると、費用は安く抑えられます。
✅ ワーホリの場合
ワーホリでは、現地で働きながら生活することを前提としているため、長期滞在向けの生活費になります。
- 家賃(シェアハウスなど):5〜15万円/月
- 食費(自炊中心):3〜7万円/月
- 交通費:5,000円〜2万円/月
- その他の生活費(通信費や娯楽費):2〜5万円/月
滞在する都市やライフスタイルによりますが、月15〜30万円 が目安です。
収入の可能性
✅ 海外旅行の場合
海外旅行中は基本的に収入を得ることはありません。もし旅をしながら収入を得たいなら、以下のような方法があります。
- リモートワーク(ライター・デザイナー・プログラマーなど)
- SNS・ブログ・YouTubeでの発信
- 投資・資産運用
ただし、旅行中に働くのは難しいことも多いです。現在、多くの方が働きながら旅をしているようですが、厳密には違法になりうることも。就労ビザと観光ビザの違いのところで説明した通りです。事前にしっかり確認しておく必要があります。
✅ ワーホリの場合
ワーホリでは、現地で働くことが可能です。主な仕事としては、
- カフェ・レストランのスタッフ(時給1,500円前後)
- ホテルや観光業の仕事
- ベビーシッターや日本語教師
- ファームや農作業(オーストラリア・ニュージーランドなど)
働く時間や業種によりますが、月に 15〜30万円 稼ぐことも可能です。特に、英語ができると仕事の選択肢が広がり、より良い条件で働けることが多いです。

私はカナダでは、フライドチキン屋、日本人向け英語講師、映像編集のインターンをしていました。ドイツでは、フリーランスでライターと日本語講師でした。
私のドイツでの生活費一例
支出 | 費用(€) |
家賃(1ルーム+K) | 700 |
食費(自炊+外食) | 200 |
交通費 | 50 |
通信費 | 30〜40? |
娯楽費(旅行・交際費など) | 200 |
合計(支出) | 約1200 |
収入(仕事) | 月収(€) |
ライター | 3000 |
日本語講師など | 200 |
合計(収入) | 約3200 |
すみません、厳密には覚えていません。(笑)
大体、このくらいだったかと思います。ドイツにいるとなんだか物欲が消えていったので、あまり余計なことに使いませんでした。食料品も安いので、かかっていたのは外食費くらいですかね…。個人的な感覚ですが、日本の方が生活にはもっとお金を使う気がします。

ドイツでは結構お金が貯まった記憶があります。でも、その分大きな買い物もたまにしました(急にiMac、MacBook Air、GoPro、ドローンを買った時期があり)
海外旅行とワーホリ、どちらがお得?
項目 | 海外旅行 | ワーホリ |
初期費用 | 20〜50万円 | 30〜70万円 |
月々の生活費 | 10〜30万円 | 15〜30万円 |
収入の可能性 | なし(またはリモートワーク) | 可能(月15〜30万円) |
✅ 短期間でリフレッシュしたいなら、海外旅行!
✅ 長期間海外で生活し、働きながら経験を積みたいなら、ワーホリ!

どちらを選ぶにしても、しっかり計画を立てることで、より充実した経験を得ることができますよ!
ワーキングホリデーと旅行の準備の違い
海外に行くと決めたら、次に必要なのが「準備」です。
旅行とワーキングホリデーでは、準備のステップや手続きが大きく異なります。ここでは、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう!
必要な準備と手続き
まず、海外旅行とワーホリ、それぞれに必要な準備を比較してみましょう。
✅ 海外旅行の場合
海外旅行の準備は比較的シンプルで、出発の数週間前からでも余裕です!
基本的には、以下のことを準備すればOKです。
- パスポートの有効期限を確認(残存期間が足りない場合は更新)
- 航空券の手配(往復チケットを購入)
- ホテルや宿泊先の予約
- 海外旅行保険の加入(短期間ならクレジットカード付帯でもOK)
- クレジットカード・現金の準備
- SIMカードやWiFiの手配
- 持ち物の準備(衣類・日用品・ガジェットなど)
行き先によってはビザの取得が必要になることもありますが、短期旅行であれば観光ビザ(またはビザ免除)で対応できる場合がほとんどです。

日本のパスポートは最強なので、割とどこでも大丈夫。でも、必ず事前に渡航先の情報を確認してくださいね!
✅ ワーキングホリデーの場合
ワーホリは長期滞在が前提なので、旅行よりも準備が複雑になります。
私は、カナダのときは1年前から、ドイツのときは3ヶ月ほど前から準備を開始しました。
- ワーホリビザの申請(国によって申請方法が異なる)
- パスポートの有効期限を確認・更新
- 海外保険(長期滞在用)に加入
- 航空券の手配(片道 or 往復)
- 最初の滞在先を確保(シェアハウス・ホテル・ホステルなど)
- 現地での仕事探しの準備(履歴書・職務経歴書の作成)
- 銀行口座やクレジットカードの準備
- 現地で使えるSIMカードやWiFiの手配
- 予防接種の確認(必要な国もある)
また、ワーホリでは現地で生活を始めるため、仕事探しや家探しの準備も必要です。

私は最初はどちらの国もAirBnBで手配しました。
申請方法の違い
海外旅行とワーホリでは、渡航前に必要な申請の手続きが大きく異なります。
✅ 海外旅行の場合
通常、観光目的の短期滞在(90日以内)の場合は、ビザ申請が不要な国が多いです。ただし、国によってはESTA(アメリカ)やeTA(カナダ)などの電子渡航認証が必要になります。
- アメリカ→ ESTAの申請(オンラインで簡単に申請可能)
- カナダ→ eTAの申請(オンラインで申請)
- オーストラリア→ ETAまたはeVisitorビザの取得
- ヨーロッパ(シェンゲン圏)→ 90日以内ならビザ不要(2025年からETIAS導入予定)
これらはオンラインで簡単に申請でき、数日で承認されることがほとんどです。イギリスも電子渡航認証が必要になるなど(2025年1月)、どんどん情報は更新されています! 必ず渡航前に確認しておきましょう。
✅ ワーキングホリデーの場合
ワーホリビザの申請は、国ごとにルールが異なり、申請のタイミングや必要書類も変わってきます。一般的な流れは以下の通りです。
1.オンライン申請(政府のビザ申請サイトでアカウントを作成し、必要情報を入力)
2.必要書類の提出(パスポートのコピー、証明写真、銀行の残高証明など)
3.申請料の支払い(国によって異なるが、3〜10万円程度)
4.健康診断の受診(必要な国もあり)
5.ビザの承認(審査には数週間〜数ヶ月かかることも)
特に人気の国(カナダやオーストラリアなど)では、ビザの枠が限られているため、応募が殺到することがあります。申請時期をしっかりチェックし、早めに準備を進めることが大切です。

余談ですが、私はイギリスに4回応募して全部落ちました。行きたかったですが、今となってはこれでよかったかなと思います!
【チェックリスト】準備項目
海外旅行とワーホリ、それぞれの準備リストをまとめました。
✅海外旅行の準備チェックリスト
☑ パスポートの有効期限を確認(必要なら更新)
☑ 航空券の手配(往復)
☑ 宿泊先の予約(ホテル・Airbnbなど)
☑ 海外旅行保険の加入(短期間ならクレカ付帯でもOK)
☑ クレジットカード・現金の準備
☑ ビザまたは電子渡航認証の申請(必要な場合)
☑ 現地のSIMカードやWiFiの手配
☑ 持ち物の準備(衣類・日用品・ガジェット)
✅ワーホリの準備チェックリスト
☑ ワーホリビザの申請(国ごとに確認)
☑ パスポートの有効期限を確認・更新
☑ 海外保険の加入(長期用)
☑ 航空券の手配(片道または往復)
☑ 最初の宿泊先の確保(シェアハウス・ホステルなど)
☑ 履歴書・職務経歴書の準備(英語版)
☑ 銀行口座・クレジットカードの準備
☑ 現地で使えるSIMカードの手配
☑ 予防接種の確認(必要な場合)
海外旅行は比較的気軽に準備できますが、ワーホリは長期滞在のため、慎重な準備が必要です。
しっかり計画を立てて、万全の状態で出発しましょう!
ワーホリと旅行、あなたに合うのはどっち?

最後に、ワーホリと旅行、あなたに合うのはどっちなのか考えてみましょう!
海外に行くと決めたとき、ワーキングホリデーにするか、それとも旅行にするか悩む人もいるかもしれません。
それぞれにメリット・デメリットがあり、向き不向きもあります。ここでは、どちらが自分に合っているのかを判断するためのポイントを紹介しますね!
ワーホリに向いている人
ワーホリは「現地で生活しながら仕事をする」というスタイルなので、以下のような人に向いています。
✅長期間海外に住んでみたい人
→ 旅行ではなく、「海外での生活」を体験したい人にピッタリ!
✅現地で働いて収入を得たい人
→ 貯金だけでなく、現地で仕事をしながら滞在を延ばせるのが魅力。
✅語学力を伸ばしたい人
→ 旅行では短期間の学習になりがちですが、ワーホリなら実生活の中で語学力を鍛えられる。
✅異文化を深く知りたい人
→ 旅行では体験できない、リアルな現地の文化や価値観を学べる。
✅海外でのキャリアやスキルアップを考えている人
→ 海外で働いた経験を今後のキャリアに活かしたい人にもおすすめ!
👉 こんな人はワーホリ向き!
- 「海外で生活してみたい」
- 「英語を本気で伸ばしたい」
- 「異文化の中で働く経験をしたい」
旅行が適している人
一方、海外旅行はワーホリと比べると「短期間で効率よく楽しむ」というスタイル。以下のような人に向いています。
✅気軽に海外を楽しみたい人
→ 1週間〜2週間の短期間で、観光やグルメを思い切り楽しみたい人に最適!
✅仕事や学業の都合で長期滞在が難しい人
→ 仕事や学校を休めない場合、旅行ならスケジュール調整がしやすい。
✅色々な国を巡りたい人
→ ワーホリは1つの国に長期滞在するスタイルだけど、旅行なら短期間で複数の国を回れる。
✅計画を立てて行動するのが好きな人
→ 旅行は事前のスケジュール管理が重要。時間を無駄なく使いたい人向き。
✅働かずに純粋にリフレッシュしたい人
→ 仕事なしで、のんびりリゾートや観光を楽しみたい人にピッタリ!
👉 こんな人は旅行向き!
- 「気軽に海外を楽しみたい」
- 「仕事の休みを利用して行きたい」
- 「色んな国を巡りたい」
【フローチャート】選択の判断基準
「ワーホリと旅行、どっちが向いているか分からない!」という人のために、簡単なフローチャートを用意しました。
Q1. 海外にどれくらいの期間行きたい?
➡1週間〜2週間 → 【Q2へ】
➡3ヶ月以上 → 【ワーホリ向き】
Q2. 現地で働くことに興味がある?
➡YES → 【ワーホリ向き】
➡NO → 【Q3へ】
Q3. 旅行の目的は?
➡観光やリフレッシュがメイン → 【旅行向き】
➡語学力アップや異文化体験がメイン → 【ワーホリ向き】
このフローチャートで、自分に合ったスタイルを見つけてみてくださいね!

ざっくりしすぎていますか? 留学を含めると他にも選択肢がありますよね。あくまで、参考程度にしてください!
旅行とワーホリの違いは意外と大きい!
最後に、重要ポイントの整理をしておきましょう。
こんな感じでしょうか。
個人的には、年齢制限があるワーホリは、できれば行ける年齢のうちに体験してほしいと思います。就労ビザを取得して海外で働くって、結構大変ですから。ワーホリビザって最強だな、と私は思います。
もちろん、費用はかかりますが、人生最後に残るのはお金ではなく経験です。ワーホリに興味がある人は、まずはビザ申請の条件をチェックしてみてくださいね!
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